広く深く知りよく生きようとすることが本質的ではないのか

芸術、創造に興味のあるかたは、ご覧いただければ幸いです。 一般に、何か−特に芸術作品−を作るということに関して現時点で思うのは、結局、創作意欲が湧いてこないにもかかわらず、何かを無理やり作ろうとする姿勢は違うんじゃないかということです。換言す…

前衛に駄作が多い理由

先日ある書展に行った。学生の作品と、書家の書いた金文、篆書や隷書、草書、行書、楷書、かな*1などの伝統的作品と、前衛的な作品を対比させて展示した企画展である。(作品が掲載されているサイトが見つからなかったため、以下の文章の大半は読んでいて退…

自由と束縛の狭間で

自由は主体性と逸脱を生みやすく、これらは独創的創造として昇華される。他方、束縛*1は計画性や義務により駆動される人間を生みやすい。計画的であるほうが、その時点において生産が意図された事物に関する生産性は高くなる場合が多いだろう*2。裏を返せば…

時には孔雀もいいけれど――等身大になりたい

他者に自分をよく見せようとして、大きなことを言ってしまったり、他者の評価を落とすような言動をしてしまうことが私には時々あると思われる。正確には、常にそのような傾向があり、刻一刻「粉飾」や「威嚇」の程度がゆらいでいるのだろう。また、そうなっ…

未来はどうなるのだろうね――ホモサピエンス時代の終焉

僕は小さい頃には最低でも500歳くらいまでは生きたいと本気で思っていたし、周囲の人たちにもそう公言していたと記憶している。もし数十年後に死んでしまうのだとすれば、500年後の未来がどうなっているのか見ることができない。それが残念で残念で仕方がな…

見習うべき小学校二年生の男の子

今日の毎日新聞で心温まる素晴らしい文章に出会った。青少年読書感想文府コンクールで小学校低学年の部の京都市長賞を受賞したノートルダム学院小2年・佐竹竜弥君の「ぼくがラーメンたべてるとき」という本の感想文である。http://mainichi.jp/area/kyoto/n…

坊主はいいぞ!――実は人間の頭皮に生えている毛はすべてムダ毛である

Introduction 人間の髪型は多様である。時代や文化、性別によって大きく異なるのはもちろんのこと、個人史レベルにおいても大きな変遷を遂げている例は枚挙に遑が無い。ロング、ショート、ドレッド、坊主、文金高島田、チョンマゲ・・はあまりいないけれど、そ…

反面教師も立派な教師だ

反面教師から学ぶとはつまり、反面教師のかわりに勝手に反省し、自身の学びにするという、おせっかいかつ欲張りな行為である。もちろん、自身の反面教師である部分から学ぶことも可能だ。私は教師であると同時に反面教師でもあるだろうし、みんながきっとそ…

もし猫である吾輩がやかましかったとしたら

一吾輩は猫である。もう少し丁寧に言うと吾輩は猫というカテゴリーに属している。さらに厳密に言うと吾輩→猫というカテゴリーに属しているのであって猫というカテゴリーに属している→吾輩ではない。つまり吾輩と猫は同値ではないし吾輩と猫というカテゴリー…

オバマ就任演説の喜劇化

オバマさん、米国、人間の特徴について、オバマ新大統領の就任演説から学んでみようと思いました。私とオバマさんのメンタリティーの違いとその起源について考えてみたいのです。そこで、Yomiuri Onrine より、オバマ米大統領、就任演説全文(和文)http://w…

SNOW BALL

雑文

その文章を書くときのモチベーションや心の有り様を示す記号を自身のために作ろうと思ったり。犬が多くの現代人に愛されるのはきっと、犬が人間と比較して論理的でなく、かつ人間と通い合わせることのできる感情を持っているからだと思ったり。小学生にして…

環境と頭をほどよく変える――ポスト経済成長原理主義時代の生き方

ほとんど書く意欲のない状態で、浮かんでくるものをとりとめもなく書き留めてみることにする。ということは当然、ここでは理路整然とした主張がなされるわけではないのだろうけれど*1、一方で、こうすることのメリットもあると思うのである。つまり、半分寝…

ゴッホの症状の推移

まずはナイツ風枕にて最近、絵とか見ようかなと思いまして*1、どういう絵が流行ってるのかなと思って*2、ちょっと昨日ヤホーで*3いろいろ検索して調べてみたところ*4、なんとですね*5、皆さん知らないと思うんですけど*6、今ものすごく人気のある画家を*7一…

坂田師匠とたけしさんと松本人志さん――表情にありのままを出すという生存戦略

人間にはしばしば、自身に生じた感情を素直に表情や言葉、動きとして表出させることを避ける傾向があるようです。この状況に応じて感情を隠すという振る舞いは、おそらく、人との関わり合いが生存上重要となる人間にとって、少なくともこれまでにおいては有…

都会か田舎か

under construction田舎の人が都会に出てきた際の人酔いという現象具体例 理由「田舎は何もない」と言う人が無意識に想定している「物」とは 都会 特徴とその起源流動性(オープン)、多数(人、人工物)、希薄、障害物として認識、根無し草が多いため主体的…

民芸品としての家電

under construction家電を民芸品としてとらえるということcf 柳宗悦例 ハロゲンヒーター長所 暖炉、焔との類似性。光のやわらかさ。素材・デザインに改善の余地あり。ソリューション 車近年、美しい色の車が増えている。また、多様さが増しているということ…

ブログの利用法――ブログは常に進化していく生きた本である(2009/3/28改稿)

◆はじめに ブログという画期的なツールが普及して何年経つのでしょうか。ギアチェンジできることを知らずにローギアのまま走っているという気がしないでもありません。つまり、ブログというツールに、どのような可能性があり、どのくらいのポテンシャルを秘…

学び

学びの試行錯誤の中で学び方を学ぶ

死刑存廃問題について

この記事は、永遠に建設中ということになるのかもしれません。(This article may be under construction everlastingly.)そのうち推敲します。読みにくいと思いますが、ご容赦ください。 死刑存廃問題を論じるにあたって、以下のアプローチで考えてみます。 …

海雪と手紙とHARUMA富士

あけましておめでとうございます 外では雪が深々と降りしきり、白いパウダーをまぶしたお菓子の国のようです。というのはちょっと言いすぎですが、年末は実家で紅白を見ながら過ごしました。特に楽しみにしていた歌手が、アンジェラアキさんとジェロさん。な…

読書法―速読かスローリーディングか

under construction(2009/3/27改稿) introduction 昔(今も?)速読が流行。速読の欲求の起源の大半はおそらく、「短時間のうちにたくさんの情報を入手したいという欲求」だろう。この欲求の起源、社会的背景、盲点。 本にかぎらず、ある対象に接した時に…

ギターを始めた理由

一ヶ月前にひょんなことからフォークギターが手に入ったので、毎日少しずつ練習をしています。なぜギターを始めようと思ったのかというと、これ↓にあこがれたからです。 あるひとによるミスチルの弾きがたりhttp://jp.youtube.com/watch?v=KFuTCquQUxg&featu…

姑(しゅうとめ)現象――なぜ姑はわずかなほこりに気づくのか

姑現象(これは私の造語ですが)についてふと思いました。 「○○さん、こんなところにほこりが残っていますよ。」的な昼下がりのテレビドラマで出会いそうな言葉って、もし実際に言われたとしたら思わずイラッとしてしまいそうですよね。 これとは少し異なり…

感情と認識を適切に導くためのメディアリテラシー

生きていくにあたって、自分の認識の仕方しだいで回避できる無用なストレスは避けたいし、できれば気分よく毎日を送りたいものです。私の場合、イライラしている状態や悲観的な状態よりは、リラックスしている状態の方が、様々な問題や課題に対して、合理的…

「なぜ生きるのか・なぜ人を殺してはいけないのか」という問いに対する一つの解答

この文章は、生き悩んでいる人が危機から脱するためのささやかなる助けになることを願って書かれたものです*1。ですから、今元気に生きている人にとっては直接的には役に立たないかもしれませんが、将来役に立つことがあるかもしれませんし、みなさまの周り…

始まりと終わりとつながり――脱ニヒリズムのススメ

二十年ほど前に亡くなった祖母の痩せこけた頬は冷たかったがきのう抱きかかえた友人の赤ちゃんはふっくらしていて温かかったこの子は二十二世紀を見られるのだろうか たくさんのはじまりとおわりを縦横に編んでいくとどんな模様ができるのだろう 難病にかか…

戦争予防学草稿――戦争するなんてアホすぎるやん!

under construction戦争はなぜ起こるのでしょうか。どうすれば回避できるのでしょうか。回避した場合どのような弊害が生じうるのでしょうか。非常に興味があります。そこで、戦争について考えるためのベースキャンプを作っておくことにしました。 序論人間は…

怪我や失敗の予防法

年を重ねるにつれて、幼い頃によくやった種類の失敗や怪我はしなくなるようである。このことは、自身や身近な人を見ていても明らかである。例えば、道を元気よく走っていて急に転んで泣く子どものような大人は見たことがないし、ストーブの後ろにたまたま置…

真の田母神俊雄観――人がたくさん死んだ過去を無理に誇ろうとする態度は事態から目をそむけているのにすぎない

秋も深まり、おもしろい人が増えてきました。 今話題のアパグループ主催第1回「真の近現代史観」懸賞論文において最優秀藤誠志賞という賞を受賞された田母神俊雄さんの「日本は侵略国家であったのか」http://www.apa.co.jp/book_report/images/2008jyusyou_s…