fiction妄想

ハッピーバースデイ

ババが入っていないことに気づかずに最後までババ抜きをしてしまった当時の僕たちは拙かった誰一人枚数の合計が偶数であることに気づかなかったしさらによくないことには終わった直後に起きるはずの笑いが一切起きなかったそのくらいに当時の僕たちの精神は…

未来はどうなるのだろうね――ホモサピエンス時代の終焉

僕は小さい頃には最低でも500歳くらいまでは生きたいと本気で思っていたし、周囲の人たちにもそう公言していたと記憶している。もし数十年後に死んでしまうのだとすれば、500年後の未来がどうなっているのか見ることができない。それが残念で残念で仕方がな…

ある中年サラリーマンが静かに落とし穴に落ちていく話

以下のフィクションから学んでみようと思います。 ■ 男は三十五歳のサラリーマンである。三年前に結婚した妻、二歳の娘とともに、昨年郊外に構えた新居で暮らしている。多額の住宅ローン*1は、「計画通りに事が進めば」返済可能である。つまり、男は簡単には…

小我時代――経験の蓄積は臨界点に達しつつある

人間はもう少し賢く生きることがきっとできると思うこれまでに培ってきた知恵があるから たくさん戦争をしてきたしたくさんの食べものや衣装、建物や道具を生み出してきた経験は豊富だ だから賢くなれる これまででも過去と比べてずいぶん賢くなったと思うし…

さようなら

今日はいい魚がたくさんとれたから みんなうれしそうだったねえ ああ 明日は台風が来るというからお気をつけなさいよ おおじいさんはどう言ってたの もう少しの辛抱だと言ってたよ 静かだねえ ああ 雨だからね 怖いねえ ああ とても怖い そろそろ 会いにいこ…

エタノールの生んだナンセンス

エタノールの効果を はじめて見出した人間は どんな気持ちだったのだろう リスクなしに快感はない 君 時には 危険な思想を飲んでみたまえ 一匹のライオンが 毎日千頭のシマウマを 食べるわけでもないのに殺していたら ひくよね ひょっとして 今の人間は それ…

環境問題解決および21世紀の文明設計に関する私の提言                           

キーコンセプト 人間は植物になればいい 詳細は後日。 文明設計の概念図

代打俺的気分

おい! 代打俺的気分とは、いかなるものであろうか!たぶんそれは、きさまのバイオリズムに、生チュウが完ペキなるカウンターを入れた初秋のある日、どしゃ降りの夜道を、居酒屋で借りた透明のビニール傘を小賢しくも差してはいるものの、もう、濡れようがど…

飛べ!

要素を愛して システムを憎む。 理不尽に耐えることも 大切なんだろうけど 耐えてばかりでは 民主主義は生まれなかっただろう。旧来のシステムは そろそろガタがきているようだから アップデートしなければ。新しい革命は いつの間にか日が暮れているように …