学び生き方

日記はいいぞ―自己教育のための日記のススメ―本当の美容とは・自分の意識を観察することの効用・原則ぼくは正直でありたいなど

日記はいいぞ―日記は本当の幸せを希求する道の人に必携のツールである 毎日、日記に率直な考えや気持ちを綴っていると*1、後々、自身の変化を観察できるから自己教育にとって有用である*2。彼*3の日記を開いてみると、内容が拙くて、「こいつ未熟だな」と、 …

〇〇ぐみのみんなへ

この文章は、ぼくが2011年4月末に幼稚園の先生を急きょ退職することになった日の夜に徹夜で書き、翌日の退職日当日、子どもたちに手渡した手紙を一部改変したものです。ぼくの教育観の一部が反映されたものになっているため、公開しておく価値があると判断し…

解体すべき伝統と残すべき伝統―お雛様が危ない

本日は大変足元の悪い中、当ブログにお越しいただきまして、誠にありがとうございます。 どういうことか。 先日、ある集会にて弁士のうち二名から「本日は大変足元の悪い中」で始まる、何の熱もこもっていないステレオタイプな切り出しをくらって 本気でコケ…

人間を押す

10代のある時をきっかけに、人前で話すと鼓動が尋常じゃないほど速くなり、呼吸が乱れ、指先は氷のごとく冷たくなり、体や声が震えだしたりパニックになったりするようになった。正確には、人前で話すと決まった瞬間から、それらの症状の一部が発症するよう…

一人一学問・一人一道・一人一宗教・農のススメ

私の思想や生き方の指針を確認するために、これらの一部を整理しておきました*1。 岡安賢治のやりたいこと 故郷*2を根本的な部分から活性化させる。つまり、農を中心に据え、「ひとづくり(知性、感性、身体、郷土愛等)」、「人と人との関係づくり(絆づく…

自分に効いた薬を他者に勧めすぎるな

たとえば、抗がん剤は今の私には必要ないけれども、必要な状況にある人も当然いるだろう。副作用もある。人はしばしば、自身に効果があったものを他者に強く勧めすぎたり、強制してしまったりしがちであるし、自分の好きなものに対する理解が得られないとき…

大学院生時代

その後、ただ世界のからくりを知りたいという知的好奇心のみに駆動されて、大学院工学研究科高分子化学専攻で修士課程、ついで博士課程と進学することになりました。修士課程の頃、急に様々な色が生々しく突き刺さってくるようになりました*1。これをきっか…

大学学部生時代

その後、京都大学工学部*1に進学しました*2。入学当初は、つっこみの文化や様々な方言に触れ、自身のキャラが定まらず、カルチャーショックを受けたという記憶があります*3。また、主観的には「精神と時の部屋」に匹敵するくらいに真っ白に感じる壁の狭いワ…

広く深く知りよく生きようとすることが本質的ではないのか

芸術、創造に興味のあるかたは、ご覧いただければ幸いです。 一般に、何か−特に芸術作品−を作るということに関して現時点で思うのは、結局、創作意欲が湧いてこないにもかかわらず、何かを無理やり作ろうとする姿勢は違うんじゃないかということです。換言す…

自由と束縛の狭間で

自由は主体性と逸脱を生みやすく、これらは独創的創造として昇華される。他方、束縛*1は計画性や義務により駆動される人間を生みやすい。計画的であるほうが、その時点において生産が意図された事物に関する生産性は高くなる場合が多いだろう*2。裏を返せば…

時には孔雀もいいけれど――等身大になりたい

他者に自分をよく見せようとして、大きなことを言ってしまったり、他者の評価を落とすような言動をしてしまうことが私には時々あると思われる。正確には、常にそのような傾向があり、刻一刻「粉飾」や「威嚇」の程度がゆらいでいるのだろう。また、そうなっ…

反面教師も立派な教師だ

反面教師から学ぶとはつまり、反面教師のかわりに勝手に反省し、自身の学びにするという、おせっかいかつ欲張りな行為である。もちろん、自身の反面教師である部分から学ぶことも可能だ。私は教師であると同時に反面教師でもあるだろうし、みんながきっとそ…

環境と頭をほどよく変える――ポスト経済成長原理主義時代の生き方

ほとんど書く意欲のない状態で、浮かんでくるものをとりとめもなく書き留めてみることにする。ということは当然、ここでは理路整然とした主張がなされるわけではないのだろうけれど*1、一方で、こうすることのメリットもあると思うのである。つまり、半分寝…

坂田師匠とたけしさんと松本人志さん――表情にありのままを出すという生存戦略

人間にはしばしば、自身に生じた感情を素直に表情や言葉、動きとして表出させることを避ける傾向があるようです。この状況に応じて感情を隠すという振る舞いは、おそらく、人との関わり合いが生存上重要となる人間にとって、少なくともこれまでにおいては有…

ブログの利用法――ブログは常に進化していく生きた本である(2009/3/28改稿)

◆はじめに ブログという画期的なツールが普及して何年経つのでしょうか。ギアチェンジできることを知らずにローギアのまま走っているという気がしないでもありません。つまり、ブログというツールに、どのような可能性があり、どのくらいのポテンシャルを秘…

学び

学びの試行錯誤の中で学び方を学ぶ

読書法―速読かスローリーディングか

under construction(2009/3/27改稿) introduction 昔(今も?)速読が流行。速読の欲求の起源の大半はおそらく、「短時間のうちにたくさんの情報を入手したいという欲求」だろう。この欲求の起源、社会的背景、盲点。 本にかぎらず、ある対象に接した時に…

姑(しゅうとめ)現象――なぜ姑はわずかなほこりに気づくのか

姑現象(これは私の造語ですが)についてふと思いました。 「○○さん、こんなところにほこりが残っていますよ。」的な昼下がりのテレビドラマで出会いそうな言葉って、もし実際に言われたとしたら思わずイラッとしてしまいそうですよね。 これとは少し異なり…

感情と認識を適切に導くためのメディアリテラシー

生きていくにあたって、自分の認識の仕方しだいで回避できる無用なストレスは避けたいし、できれば気分よく毎日を送りたいものです。私の場合、イライラしている状態や悲観的な状態よりは、リラックスしている状態の方が、様々な問題や課題に対して、合理的…

怪我や失敗の予防法

年を重ねるにつれて、幼い頃によくやった種類の失敗や怪我はしなくなるようである。このことは、自身や身近な人を見ていても明らかである。例えば、道を元気よく走っていて急に転んで泣く子どものような大人は見たことがないし、ストーブの後ろにたまたま置…

龍は遠くに棲んでいる

幸せは内のみにあらずさりとて外のみにもあらず最低限の外と大部分の内により得られるものなのでしょうか 精一杯幸せに生きようとすればいいどんな生き方をしようが受難は必ず訪れるものだから ただし受難の種類はどういう生き方をするのかによりある程度選…

賢いということの一例としての軍隊式教育からの脱却――スパルタは心身および組織の慢性的硬直を招くリスクがある

賢いとは 賢いとはどういうことだろう たいていこういう問いに真正面からぶつかるとほとんど役に立たない美辞麗句を並べることに終始してしまうのがオチである そこでここでは賢くないパターンを検討することによりすなわち反面教師を参照することで消去法的…

良心的不真面目

人の話も自分の話も話半分に聞くくらいでちょうどよい

ある中年サラリーマンが静かに落とし穴に落ちていく話

以下のフィクションから学んでみようと思います。 ■ 男は三十五歳のサラリーマンである。三年前に結婚した妻、二歳の娘とともに、昨年郊外に構えた新居で暮らしている。多額の住宅ローン*1は、「計画通りに事が進めば」返済可能である。つまり、男は簡単には…

自分の意見――認知的環境問題

私は「自分の意見という言葉が嫌いだ」という「自分の意見」を持っている。と、こんな自我が小さくてカチカチの状態で話を始めようと思います。 もちろんこれは、時代背景を加味したうえでの誇張した言葉です。 日本人は主張が弱いとか無個性だとか言い過ぎ…

信仰心

敬虔ということに関して 思うことを少し。信仰心とあきらめるというのは似たようなかんじで等身大の自分を見つめられているという意味ではとてもすてきだと思ってます。信心深いひとの美しさってそういうところに由来してるんだと思います。片想いに対して折…

犬のことわざ

犬にとってのことわざや教訓ってどんなのだろう 「私たち犬は多動傾向にあるから、むやみに歩き回ると棒に当たってしまうこともある。いい棒と悪い棒があるから気をつけろ」「猿は許せない」「飼い主に見下されても手をかむな。とにかくしっぽを振ってこびろ…

雪――たとえ雪が降っていなくとも見えない雪を見られるひとでありたい

小さい頃から 朝起きて やけに静かでひんやりしているときには 胸がおどる 昨日の京都は 近年稀に見る大雪で 深々と降りしきる ふわっと重たい雪を眺めていて いつまでも飽きないと思ったり 雪国のひとたちの多くが 心穏やかでしっとりしているのだとすれば …

駄作である私――学問って死の準備のことなのかもしれない

子曰く古の学者は己の為にす今の学者は人の為にす ぼくは孔子の言う意味での古の学者でありたい つまり外だけを向いた学問ではなく内を見つめる学問ここでいう学問とは「いわゆる学問」より範囲は広い生き方と言い換えてもよい 内を見ることで 外もはっきり…

祝!星野ジャパン北京五輪出場――ドゥンガは生きた彫刻である!そして裾を気にするやつは褒めてやれ!

うれしい。 ほんとに感動! 星野ジャパンの皆さんが、試合中、「ドゥンガタイプ」のガッツポーズをたくさんしてくれて。 ドゥンガって、説明するのも野暮だけど、元ブラジル代表ボランチの、あのドゥンガ。当時のブラジル代表における父親的存在として、チー…