2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

鞍馬の火祭り――キン肉マンは鞍馬に住んでいる

リングに稲妻走る秋、京都盆地の北に位置する鞍馬山では、伝統的にキン肉バスターが行われつづけている。キン肉バスターのことを、鞍馬ではチョッペンと言い、毎年十月二十二日の「鞍馬の火祭り」における元服の儀式となっている。 ぼくはキン肉マン憧れが強…

いい作品

シャガールが嫌いだ。 けれど、いい作品だと思う。 彼の作品を見ると、地震に遭遇した時のように、自分が信じて疑わなかったインフラが揺らぐ。とても不安な気持ちになる。 だから嫌いだ。 けれども、いや、だからこそ、魅力的だ。 いい作品と好きな作品は、…

最近の関心

「美しい」と「気持ち悪い」が相当近くにあるということ。 ある種の彫刻とは、体を突き抜けるリズムの刻印だということ。その種の彫刻の鑑賞とは、作品に刻印されたリズムを自分の体内にインストールすることだということ。 現代においても、ほとんどお金を…

エタノールの生んだナンセンス

エタノールの効果を はじめて見出した人間は どんな気持ちだったのだろう リスクなしに快感はない 君 時には 危険な思想を飲んでみたまえ 一匹のライオンが 毎日千頭のシマウマを 食べるわけでもないのに殺していたら ひくよね ひょっとして 今の人間は それ…

星月夜

地球上で最も真面目な場所 イラクで 日本人青年の首が切られた 手を縛られて どうすることもできない ゴツゴツした刃物の冷たい感触を感じるまでの間 息の詰まる生の濃縮 私の知っていた悲しみや恐怖という感情が 偽物であったことを知った 噴水のごとき血し…

環境問題解決および21世紀の文明設計に関する私の提言                           

キーコンセプト 人間は植物になればいい 詳細は後日。 文明設計の概念図

二千七年一月某日僕はたしかに戦争の傷を引き継ぎ、同時に治療することを決意した――表現とは自己治療の結果である

宵の口 三条界隈の 静かな道を歩いていた。 キイロイヤサシイ光に包まれた 何かが始まろうとしている ガラス張りの部屋に グウゼン出会った。 フォークソングというものは 人生経験を積むにつれて 味が出てくる。このジャンルでは 若者は老人にはかなわない…

パトス

「青い花がきれい」のではなく 色や形、テクスチャの刺激→非言語的感情!→安心(言語や絵画、音楽)なのだということ。 一つ目の→の部分をミガキまくるとともに、安易に二つ目の→に逃げないこと。 そういえば、ヴァレリーがこんなことを言っていた。 わたし自…

理解しないこと――時には理解の世界から垂直に飛んでみるのも悪くない

少年が、ピカソの、「読書する女の頭部」の前で立ち止まり、 「おっ、これはおもしろいことになっているぞ!」 と、何度も叫び、ずっと見入っていた。 大人はついつい、わかる、わからないという観点でモノを見てしまう。 理解は人生の楽しみの一要素に過ぎ…

真面目と笑い

フレーム化して、つまり、ゲームの世界で人生を遊んでいる人は、真に生きている人ではない。つまり、苦しみも小さいかわりに喜びも小さい。真面目とフレーム化のいたちごっこにこそ、生の苦しみと喜びはある。野生の動物の多くが美しく見えるのは、たぶん、…

歴史教育

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代打俺的気分

おい! 代打俺的気分とは、いかなるものであろうか!たぶんそれは、きさまのバイオリズムに、生チュウが完ペキなるカウンターを入れた初秋のある日、どしゃ降りの夜道を、居酒屋で借りた透明のビニール傘を小賢しくも差してはいるものの、もう、濡れようがど…

魂の戦後レジームからの脱却を!

「教科書の沖縄戦「集団自決」修正問題、文科省が見直し検討 10月2日1時4分配信 読売新聞 来年度から使用される高校日本史の教科書検定を巡り、沖縄戦の集団自決に「日本軍の強制があった」とする表現を文部科学省が検定意見をつけて修正させた問題で、同省…