詩エッセイ

もう中学生は偉大である

ぼくが通っていた中学校は、詰襟の学生服だった。「カラー」というポリプロピレンか何かで出来たプラスチックを襟の内側に固定し、あごの下についている金属でできたホックをかけることを強制された。そうしないと、校則違反だからダメだと言われた。カラー…

ファッションと自己変革

昨晩コンビニでキムタクの顔写真がパッケージに採用されているスナック菓子を見かけた。これはぼくに何を伝えようとしているのだろうか。もしぼくの体にキムタクの顔が付いたとしたら、きっとおかしいに違いない。即坊主にしてしまうのだろうなあ。逆にキム…

なかには罠にかかってしまうイノシシもいるよ

たまにはツイッターの百四十文字という制限に縛られずにのびのびと文章を書いてみたくなったからブログを書くことにしたよなんだか最近 世の中すべてのことがわらけてくるよああなってこうなって こうなってああなっていろんな途方もない連鎖の結果泣いたり …

ギターを始めた理由

一ヶ月前にひょんなことからフォークギターが手に入ったので、毎日少しずつ練習をしています。なぜギターを始めようと思ったのかというと、これ↓にあこがれたからです。 あるひとによるミスチルの弾きがたりhttp://jp.youtube.com/watch?v=KFuTCquQUxg&featu…

始まりと終わりとつながり――脱ニヒリズムのススメ

二十年ほど前に亡くなった祖母の痩せこけた頬は冷たかったがきのう抱きかかえた友人の赤ちゃんはふっくらしていて温かかったこの子は二十二世紀を見られるのだろうか たくさんのはじまりとおわりを縦横に編んでいくとどんな模様ができるのだろう 難病にかか…

私にとっての西武――ヒーローを求めてしまう心性

関西に生まれ育った私は 当然なされるすりこみにより 物心ついた時には選択の余地なく阪神ファンになっていた。 日本語を母国語としてしゃべっているひとが 母国語を選択する余地がなかったのと同じことである。 バースや掛布、岡田が活躍した85年の阪神優勝…

秋にブロッコリーの花を観賞する

本居宣長というひとは七十一歳の秋春の桜がふと恋しくなって桜の歌を数百首も詠んだとか わたくしの家では今秋プランターにて季節はずれの春の気配が訪れました淡く優しく鮮やかな黄色ブロッコリーの花 野菜は食用としてだけでなく鑑賞用としてもおすすめで…

ある秋の一日

きょうは久々におひるごはんがああおいしいって詩的言語がこぼれるくらいにとてもおいしく感じられた 3じすぎに クロレラ前に行ってミノムシが冬眠じゅんびしてるのを発見したり 金剛院へハラビロカマキリ3匹茶色のオオカマキリがじっとエサをまっていたり…

意欲がないときの言動――意欲がない状態で無理やり文章を書くとこうなる

私は今文章を書く意欲がほとんどないでも書いてるじゃんってつっこみは受け付けないぶら下がりは受け付けないのである 意欲がないときにむりやり書く(表現する)ということはどういう効果をもたらすのだろうどういう意味があるのだろう 書かざるをえないよ…

去年の今ごろ

僕の最近のファッション身の丈に合ったファッションユニクロのポロシャツに ハーフパンツナイキのスニーカー都会でも田舎でも どこに行っても違和感がないそんなフヘン性がいい服が自分をこえていないしおとしめていることもないそんな身の丈にあったファッ…

ガラス越しの世界

武器も鎧も捨てた水面はかすかにゆらぎ流れなく澱んでいるリズムもないまれに重力がなくなり方角が掴めなくなる匂いも風も音もないガラス越しにただ透明な景色を見つめる大地に手をつないで横たわることを願う

みんな驚いた(All the members were surprised)

もう一ヶ月ほどたったのかな 小春日にどこかに行った帰りだったのだけれど 夜の七時ごろ、近所の池のほとりを歩いていました。 ほとりには芝生の斜面があって、その水際にいつもの鴨が4羽寝ていました。 本当に一瞬の出来事でした。 黒い物体が斜面を猛スピ…

雪――たとえ雪が降っていなくとも見えない雪を見られるひとでありたい

小さい頃から 朝起きて やけに静かでひんやりしているときには 胸がおどる 昨日の京都は 近年稀に見る大雪で 深々と降りしきる ふわっと重たい雪を眺めていて いつまでも飽きないと思ったり 雪国のひとたちの多くが 心穏やかでしっとりしているのだとすれば …

戦場のメリークリスマスにラッキープール――真面目とユーモアの往復運動に人生の要諦はある

午後の風やわらかく 御所界隈に行きてカンタータを聴きながらうたた寝 熊にとって冬眠とは無駄な時間なのだろうか サンタクロースのような働き方をしたいと思ったり 冬の陽射し弱々しく 寒さはこころを温めてくれるから悪くない 夕刻冬の梢極まり真面目の気…

雨にまさる 音楽はなし

銀河にとどく自我

せかいじゅうのわかいいのちへ 世のなかでいちばん おんどのつたわりやすいものはひとのこころです こころは雲がおひさまをかくすと さっと くもるしおひさまがあらわれると ぱっと 晴れます秋には 木が はっぱを細かくいろんな色にしますから街じゅうが き…

悲しみと共に

都会の喧騒をひぐらしや すず虫の 声のように 聴きたい

鞍馬の火祭り――キン肉マンは鞍馬に住んでいる

リングに稲妻走る秋、京都盆地の北に位置する鞍馬山では、伝統的にキン肉バスターが行われつづけている。キン肉バスターのことを、鞍馬ではチョッペンと言い、毎年十月二十二日の「鞍馬の火祭り」における元服の儀式となっている。 ぼくはキン肉マン憧れが強…

星月夜

地球上で最も真面目な場所 イラクで 日本人青年の首が切られた 手を縛られて どうすることもできない ゴツゴツした刃物の冷たい感触を感じるまでの間 息の詰まる生の濃縮 私の知っていた悲しみや恐怖という感情が 偽物であったことを知った 噴水のごとき血し…

二千七年一月某日僕はたしかに戦争の傷を引き継ぎ、同時に治療することを決意した――表現とは自己治療の結果である

宵の口 三条界隈の 静かな道を歩いていた。 キイロイヤサシイ光に包まれた 何かが始まろうとしている ガラス張りの部屋に グウゼン出会った。 フォークソングというものは 人生経験を積むにつれて 味が出てくる。このジャンルでは 若者は老人にはかなわない…

うるおいと効率の汽水域

新幹線は 便利で快適だから本当に助かるけれども乱暴だ 晴れた日の午後車窓を通して出会った黄色い帽子をかぶった小さな男の子に対して洗濯物が干してある家々に対して触手を伸ばし始めた感情は技術の生んだスピードによって強引に引きちぎられたままだ ニュ…

やわらか

やわらかをもって きよらかをえる ぼくは、ぼくたちの祖先が磨き上げてくれた柔の精神という叡智が、にんげんにとっての宝物の一つであると信じてる。 ぼくたちは、ヨーロッパが生んだ徹底的にロジックを詰めるという方法を受け入れ、鍛錬すると共に、重心を…

あさがお

生まれてくるのが遅かったから寒くなる前に花ひらくことができて本当によかった台風が来たときにはころんでいたしささえがないときにはあたふたしていたね友達がいなくて寂しそうだったし真夏の干ばつは 苦しかったろうずいぶんと大きくなった 苦労したから…

おんど

つらいときや悲しいときにはどんな曲を聴くのかな。 明るい曲よりかは、穏やかなものであったり、落ち着いたものを聴く人が多いのかな。 そのときのこころの「温度」と同じ温度の曲に癒されることって、多いんじゃないかな。 曲にかぎらず、そのときの気分に…

木の詩

木は優しい 幹に時間が流れているから ひとつひとつ ユニークなかたちをしているから じぶんの 目の前の人の 遠くにいる人の はじめて会った人の すずめの かまきりの 幹を見たい 枝は幹から生えていて 地下では 背の高い根っこが 必死で大地をつかんでいる …

朝礼

朝礼1 みなさんは、木が好きですか。 わたしは、木が大好きです。 木の幹には、長い年月の間に経験してきた苦しみや喜びが、刻印されているからです。 一つとして同じものはない、それぞれがユニークなかたちをしています。 幹を見るということは、時間を見…

夏の想い出――広くて高い青空のもと境界線のない透き通ったブルーの中を魚たちと共に

どうも、ご無沙汰でした。いやぁ、しかし、あれですな。寒い。実に寒い。手がかじかんで、困りますな。こたつはあったかくて、よいですな。 こんな残暑見舞いもいいかもね。 連日、最高気温が38とか39。 メンピンドラ1湧き立つ大地に輝る男なんでもいいけど…

このかんじ なんともいえない

最近起こった、うまく言葉にできない感情を伴う出来事を集めてみた。このかんじ、なんともいえない・・。その一 買ってきた電池のフィルムをはがして、何の迷いもなく電池をゴミ箱に投げ捨ててしまった。手が勝手に動いて、いる方を捨ててしまうことって、た…

人は人の上に法を作らず――僕はホリエモンじゃないんだという負け惜しみ

本日、京都は快晴。日中は三十度にも達しようかというぐらいに、暑かったのであります。 バイク乗りなら、わかっていただけるでしょう。こんな日は、バイクで走ると本当に気持ちいいのであります。 燦々と降り注ぐおひさまの光を浴びながら、僕は、心躍らせ…

最近

肉もうまいが 魚のほうが安心する 酢の物 ポン酢が すごくおいしい 酒は 月イチぐらいがちょうどよい 縁側のある家に 住みたい 高校生が わが子のように見える 孔子は 我が強すぎる シャツを ズボンのなかに 無性に入れたくなる というか 入れている いや 入…