このかんじ なんともいえない

 最近起こった、うまく言葉にできない感情を伴う出来事を集めてみた。このかんじ、なんともいえない・・。

その一

 買ってきた電池のフィルムをはがして、何の迷いもなく電池をゴミ箱に投げ捨ててしまった。手が勝手に動いて、いる方を捨ててしまうことって、たまにある。


その二

 道を歩いていて、すれ違った三人組が気になったので、サイドミラーで確認しようとしたのだけれど、残念ながら、僕にはサイドミラーは付いていなかった。


その三

 所用で広い敷地の奥の方にある建物に行くことになった。敷地に入ってすぐ左に、駐車場はあったのだが、もっと近くにないかと思い、建物のすぐ近くまで行き確認した。結果、見当たらなかったから、Uターンして、入り口付近にあった駐車場に向かおうとした。すると、竹やぶからパンダカラーをした趣味の悪い車が静かに出てきて、僕に話しかけてきた。6000円くれと。僕の、すぐに決断しない性格がアダとなってしまった。それ以外にお金を払う理由が思いつかない。思いつかない。


その四

 ベランダにあるhttp://www.kobe.coop.or.jp/coops/coopslist/coopsphotodata/DPn50804.gif←これ的なヤツの、洗濯バサミが、握るたびにバキバキ折れる。この、洗濯バサミを開こうとしているのに、開けずにパキッてなる、なんとも言えないムナシイかんじ。これを一日中やらされたら、発狂すると思う。
 最近、ついに真ん中からパキッと真っ二つになってしまった。なんだか悲しかった。目に見えないところで、疲労は蓄積されていて、ある時一気に白日の下に晒される。何事においても、動いていない、目に見えていないからといって、テンションやプレッシャーがかかっていない、疲労が蓄積されていない、なにかが隠れていないとは限らないから、よく目を光らせておこう。特に、竹やぶあたりには。ちなみに、背骨が折れてもまだ使い続けている。


その五

 ハトが、車道の真ん中を、今にも車に轢かれそうになっているのに、少しも動じることなく歩いていた。運転手がブレーキをかけて止まらなかったら、確実に轢かれていた。

 ただ、あほなだけなのか。非行なのか。この世から身を退こうとしたのか。寸前で飛行するつもりだったのか。もうすでに、車に惹かれていたのか。いずれにせよ、僕はひいたし、周りの人もたぶんドンビキだったから、彼はひかれている。