2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

うるおいと効率の汽水域

新幹線は 便利で快適だから本当に助かるけれども乱暴だ 晴れた日の午後車窓を通して出会った黄色い帽子をかぶった小さな男の子に対して洗濯物が干してある家々に対して触手を伸ばし始めた感情は技術の生んだスピードによって強引に引きちぎられたままだ ニュ…

世界でもっともオシャレな状態――所有せずしてオシャレをする

世界でもっともオシャレな状態。 それは例えば 晴れた日に、うす緑と黄色と黄緑のまざった木を眺めているだけで、さわやかなメロディーと軽快なリズムが体を突き抜ける。そんな「所有せずしてオシャレをする」境地。この状態において木を所有したいとは思え…

やわらか

やわらかをもって きよらかをえる ぼくは、ぼくたちの祖先が磨き上げてくれた柔の精神という叡智が、にんげんにとっての宝物の一つであると信じてる。 ぼくたちは、ヨーロッパが生んだ徹底的にロジックを詰めるという方法を受け入れ、鍛錬すると共に、重心を…

あさがお

生まれてくるのが遅かったから寒くなる前に花ひらくことができて本当によかった台風が来たときにはころんでいたしささえがないときにはあたふたしていたね友達がいなくて寂しそうだったし真夏の干ばつは 苦しかったろうずいぶんと大きくなった 苦労したから…

おんど

つらいときや悲しいときにはどんな曲を聴くのかな。 明るい曲よりかは、穏やかなものであったり、落ち着いたものを聴く人が多いのかな。 そのときのこころの「温度」と同じ温度の曲に癒されることって、多いんじゃないかな。 曲にかぎらず、そのときの気分に…

木の詩

木は優しい 幹に時間が流れているから ひとつひとつ ユニークなかたちをしているから じぶんの 目の前の人の 遠くにいる人の はじめて会った人の すずめの かまきりの 幹を見たい 枝は幹から生えていて 地下では 背の高い根っこが 必死で大地をつかんでいる …

観察編

今朝、ベランダの朝顔の花が咲いた。 七月半ばに芽が出た。 台風が来たときに、植木鉢ごと倒れた。 巻きつけるものがない時には、茎が細くなった。 茎には柔軟性がある。 植木鉢に他の植物はいない。 水分が足りないときや、日中にはしおれた。 芽が出て二ヶ…

朝礼

朝礼1 みなさんは、木が好きですか。 わたしは、木が大好きです。 木の幹には、長い年月の間に経験してきた苦しみや喜びが、刻印されているからです。 一つとして同じものはない、それぞれがユニークなかたちをしています。 幹を見るということは、時間を見…

Mercy (慈悲心)

Mercy is to feel instantlydevelopment in long time of the relationship of everything. 慈悲心とは、万物の関係性の悠久の時間発展を瞬時に感じることである。