2007-09-19 木の詩 詩エッセイ 木は優しい 幹に時間が流れているから ひとつひとつ ユニークなかたちをしているから じぶんの 目の前の人の 遠くにいる人の はじめて会った人の すずめの かまきりの 幹を見たい 枝は幹から生えていて 地下では 背の高い根っこが 必死で大地をつかんでいる 見える世界に安住せずに 見えないものをこそ見たい 木は本当は背が高い