ドラゴンボール改を視聴してみた結果思わぬ収穫を得た

数日前に友人から今日4月12日*1の午前九時より「ドラゴンボール改」なる、あの世界的に超有名な「アニメドラゴンボール」のじれったいところ―つまり、カカロットべジータがCMをはさんでずっと向かい合っているシーンに代表される部分―がカットされる云々*2とのウワサのアニメが始まると聞いていた。


ドラゴンボール世代ということもあり、とりあえず初回だけは見てみようと思ったのだが、昨晩の時点では、今朝起きたときに視ることをきれいさっぱり忘れてしまっているという危険性が十分にありえた。


そこで、枕元にある目覚まし時計の前に「ドラゴンボール」と書かれたメモ用紙を立てかけて就寝するという当然ながら人生初となる予防策を講じてみた。



そうすると、今朝目覚めたとき、当然のことながら、目覚まし時計の前に「ドラゴンボール」と書かれた紙が置かれたシュールな状況が用意されている。



目覚めが「ドラゴンボール」。



意識朦朧とした状態で半ば義務的にドラゴンボール改を視聴。


一つ一つの暴力に胸が痛む、そんな日曜の朝。



その後、チャンネルを変えると、たまたまNHK教育日曜美術館妙心寺 不屈の禅が生んだ美」*3をやっていたのだけれど、これが秀逸。


うろ覚えで申し訳ないのだけれど、江戸時代中期の白隠という禅僧は達磨像を描き続けたらしいのです。達磨を描き続けることにより自己と向かい合い続けたのでしょう。そして、晩年「すたすた坊主」というふんどし一枚の坊さんを描くに至ったとう話。素敵です。私も修養を重ね、ふんどし一枚の書を書けるような人間になりたいものです。4月19日(日)の午後8時より再放送がある模様ですので、興味のあるかたはぜひご覧ください。


また、京都国立博物館で特別展覧会*4が行われているようです。近くにお住まいの方はぜひ足を運ばれてはいかがでしょうか。私も近々行こうと思っています*5



その後、将棋講座、NHK杯将棋トーナメント、のど自慢と、NHK教育NHKをはしご。


将棋講座では「先手(手番)を取る」という内容。将棋は長らくやっていないけれど、昔より強くなっていそうな気がしました。論理性と全体を見渡すバランス感覚。そういう能力が以前に比べ磨かれているためだと思います。最近、いろんなものがつながっているように感じます。


のど自慢では歌詞を忘れてしまい、とっさにハミングをするおじいさん。素晴らしい!


久々にテレビを長時間視聴しました。


最近、NHKの番組のクオリティーが格段に上がってきているように感じます。努力されているのでしょう。以前に比べ適度にくだけてきているし、かといって変にテンションが高すぎることなく落ち着いているのも心地いい。例えば、上記の日曜美術館ケータイ大喜利、プロフェッショナル仕事の流儀 、爆笑問題の日本の教養、どれもがコンテンツ、人選ともに素晴らしいと思います。コマーシャルがなく、変な引っぱりがないのもいい。毎日20:45から地元のニュースをやってくれるのもありがたい。少々会話がぎこちないことがありますが、あたたかく人間らしいという点ではぶっちぎっていて民放の追随を許さないでしょう。私企業がスポンサーでない局はやはり必要だと痛感しました。



僕は公の精神で努力している人が大好きです。


なんだかNHKのために受信料をもっとたくさん払いたくなってきました。

ウハハハハー

*1:関西だけかもしれないです。

*2:聞いただけで本当かどうか知りませんのであしからず。

*3:http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2009/0412/index.html

*4:http://www.kyohaku.go.jp/jp/tenji/index.html

*5:4/15に行きました。狩野山雪の老梅図襖が生々しく突き刺さってきて圧巻でした。