朝青龍騒動を通して自己を見つめる


朝青龍を追い掛け回している皆さま。腹が立ちますか。かわいそうですか。興味がありますか。

 朝青龍の行動に腹が立つ人、マスコミに腹が立つ人、相撲協会に腹が立つ人、どちらにも腹の立つ人、朝青龍がかわいそうだと思う人、相撲協会の方々も御苦労だと思う人、両方御苦労だと思う人、興味のない人、もっと他の考を持っている人・・・ある物事について、自分がどういう反応をとっているのかを冷静に見つめることにより、自分のカタチを知ることができる。自分の「経典」を知ることができる。たぶん人間は、ファンダメンタリストであることを完全にやめることはできない。原理主義は、社会の動力になりうるという意味では、有用なのかもしれない。とりあえず、善悪は置いておいて、自己を見つめることから始めるのも一手かと思う。

 朝青龍の問題がこれだけ騒がれるということは、今まさに日本(人)が文明化されていく過程であることの証であり、避けて通れないことなのだと思う。

 いずれにせよ、こういう問題が今の日本社会の関心事になっている状況は、平和の証ともいえそうだ。そう思うとうれしい。

 朝青龍にも、相撲協会の皆様にも、マスコミの皆様にも、お疲れ様ですと言いたい。